ANAとJALの現在について

    こんにちは、シュンゾーです。

    昨年からの新型コロナ感染症の発生以降、人々の移動が制限され、運輸業界は
    いずれも大変な苦境に陥っています。

    中でも航空会社は世界的にどこも大変なダメージを受けています。海外の航空会社
    では大手と言われるところでも、パイロットやCA、地上職員が大幅にリストラされ、
    機材の退役も、非常に新しい機材も含めて前倒しで行われています。

    その点、日本の大手、A社とJ社はいずれも財務の状況が海外大手と比較すればまだ
    ましであり、人員整理には至っておらず、日本の民間企業や自治体も協力して、
    人員を受け入れるなどの手を差し伸べているのは皆さんご存じですよね。

    それでは本当に日本の大手2社はこの後V字回復で元の成長路線に戻れるのでしょうか
    シュンゾーは誠に残念ながら難しいのではないかと思います。

    そして、A社とJ社ではかなり状況が異なると思います。もちろん、「公共交通機関で
    あり、安全保障上も航空会社がなくなるなんて政府が許すわけがない」という議論が
    根強いことも知っています。

    小泉政権のとき、そして現政権でも大きな発言力をお持ちのT中H蔵先生は、
    「そもそも国際線なんてA社1社でいいのだ」と発言されています。
    「1社でいい」というところはそうなのかもしれません。

    でもですね、細かい数字は公表されていませんし、ここであまり触れると風説の流布に
    なってもいけませんので、述べませんが、J社が約10年前の法的整理をきっかけに、
    非常に慎重な投資行動をとっていたのに対し、A社はイケイケとばかりに極めて急速な
    路線拡大、特に国際線展開をしていたのは、ご存じの方も多いかと思います。

    また、カメさんの絵を描いた飛行機も導入したりして。
    このAバス社の380という飛行機は同社はもう製造をストップし、世界の航空会社は
    どんどん退役させているのに、です。そのような飛行機の新規導入とはA社の経営陣は
    何を考えてそういう判断をされたのでしょうか。しかも3機しか導入しないとは大手
    航空会社としては、究極の「不効率な」機材です。

    皆さん、ところで飛行機って1機おいくらくらいすると思いますか?
    これも正確なところは航空機メーカーとエアラインの間でのトップシークレットですが、
    現在主力のBイング社の777で1機300-350億円787で250-300億円とされています。
    1機の価格ですよ。

    建築業界のことはよく知りませんが、かなりの高さのビルが1棟建てられる金額では
    ないかと思います。(あ、もちろん土地の値段は抜きで)新幹線の1両が、おそらく
    数億円ではないかと思います。東海道新幹線の場合16両編成ですけれど、1編成分では
    飛行機1機には到底及びません。多分4,5編成は必要でしょう。

    あまり大きなものの値段は皆さんも、価格が高額すぎて想像を超えると思いますが、
    A社は250億円の787をすでに74、5機を過去10年ほどで急ピッチで導入し、この後も
    まだ20機ほど購入予定です。

    シュンゾーの考えでは、A社は飛行機をちょっと(ちょっとじゃないですが)買いすぎ
    ました。気持ちは分かります。「さぁ、東京オリンピックだ」、「インバウンドも
    最高潮になるだろう」と考えたのですね。

    A社は四半期ごとの株主への発表で、777という航空機を早期退役させて経費の節約を
    図ると言っていますが、すでに退役し始めているのは、777-300ERというまだまだ
    最新鋭の飛行機ですし、その代わりに今後まだ導入される787と比べてもどちらも
    エンジン数は2発ですので、大した燃費の節約にもなりません。

    そもそも、この期に及んで787をキャンセルせずに新規導入を予定通り行うというのは、
    どのような経営判断でしょうか。

    ところで問題はそれら機材の購入費です。当然、大手エアラインといえども、高額な
    飛行機を全部キャッシュで買えるわけもありません。導入のためのお金の手当ては、
    特にA社は明らかにしていませんが、まだまだ多額の残債があるはずです。これの
    支払いが毎月想像を絶する金額と思われます。

    詳しいことは省きますが、航空機に特有のリースを組んでいると考えられます。
    当然支払いの猶予は願い出ているはずですが、現在キャッシュの入りがコロナ前と
    比べて、少なくとも80%ほどは減っている中で「火の車」であることは間違い
    ありません。

    一方のJ社もAバス社の350という飛行機が入って来ますが、A社と違うのは既存機の
    残債の額です。これはJ社が圧倒的に少ないはずです。
    今日はこの辺にしますが、A社びいきと思われるT中先生も実情を知ると、驚いている
    のではないでしょうか。

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