国が救済するかどうかの境界線は?

    皆さんこんにちは、シュンゾーです。

    新型コロナにより大打撃を受けている業界の方々の苦境、本当にお察しします。

    シュンゾー、あまり難しいこと、特に哲学的なことを考えるのは得意ではありません。

    また、この新型コロナの影響による苦境にあえぐ業界や倒産の危機に瀕している企業を国が
    救うということ、このこと自体に異を唱えることもまったくありません。

    しかし、国が救える範囲には限度があります。

    それでは、どの業界、どの程度まで国が財政出動をするのがいいのか、「ここまでは救います、
    しかし、ここからは残念ながら...」という境目が必ずできてしまうかなと思います。

    さて、その境目はどうやって決めるのでしょうか。それはきわめて哲学的な問題ですね。
    「ここから上は生きなさい」、「ここから下は死になさい」ということですからね。

    今日、旅行会社のJTBが2021年3月期の決算を発表し、最終損益が過去最大となる1051億円の
    赤字(前の期は16億円の黒字)だった、とのことです。

    これについて、優先株の引き受けを軸に政府系金融機関の日本政策投資銀行への資本支援を要請する
    ということです。

    この部分ですよね。JTBはそりゃ大企業だから、そのような要請ができる。要請される方も要請の
    「聞く耳を持つ」というわけです。

    航空会社のANAも国からの雇用調整助成金を337億円(今年2月時点)受給し、需給企業中一番多額に
    なっています。

    今回の新型コロナ感染症は、間違いなく不可抗力です。でもね、不可抗力だったら、そこで被った
    被害のツケをすべて国に回していいのか、という問題、大きく横たわりますね。

    アメリカやヨーロッパの各大手航空会社は、とっくの昔に、多数の従業員に対して、解雇通知を突き
    つけています。

    欧米各国は、「各社の状況が厳しいのは理解する。でも、各社とも自助努力で立ち直ってくれ」という
    スタンスなんですね、きっと。

    どちらがいい、悪いではないです。日本政府、日本企業のスタンスとはずいぶん違うなぁ、と思うの
    です。

    でもね、日本政府、日本企業は意図してこのように「従業員に対して優しい」施策をとっているので
    しょうか?

    シュンゾー、違うと思います。要は「厳しい決定ができない」のが日本人なんですよ。

    大企業は、先ほどのJTBやANAの例を出すまでもなく、マスコミが報道してくれます。
    でも、中小企業、零細企業は、誰にも気づかれぬままひっそりと暖簾をおろす、ということをすでに
    行っているんだと思います。

    それでも、そういう中小、零細の企業経営者は、「ギャーっ、なんで大企業ばかり面倒見て、我々の
    面倒は見てくれないんだ!」という大クレームは上げずに、静かに商売を畳んでいるんだと思います。

    これは、日本人の美徳の部分ですね。だから、「決められない」ことと「大人しく状況を甘んじて受け
    入れる」のが、どちらも日本人の特質の裏腹な面だと思います。

    今回の新型コロナ感染症では、運輸業や観光業が特に大打撃を受けています。またそれらの業界は、
    大企業と中小・零細企業、どちらも共存しています。

    景気のいい時は、もちろん大きな企業、小さな企業とも、共に栄えてきました。

    シュンゾー、先日から特に気にしているのは、ANA、JALの大手航空会社がどうなるか、という
    ことなんです。

    これから数か月以内、どんなに遅くても年内には、大手航空会社2社に関して、どのように政府が対応
    するか、絶対に決めなきゃならないのだろうと思っています。

    残念ながら、日本人が得意の「なあなあ」では済まされないことがらなんです。

    国が救済するならするで結構ですが、大多数の国民が納得する形で財政出動をしなければなりません。

    さぁ、日本政府、正念場です。

    噂では、菅首相のブレーンとされる、竹中平蔵さんは、なかなかにユニークな、「JALとANA、国際
    線を一本化せよ」ということを述べておられるようですが、病気の人同士をくっつけても健康体には
    なりませんから。

    竹中さんが何をお考えなのか、シュンゾー、さっぱり分かりません。

    先日スカイマークの佐山展生会長が突然同社を退任されました。実に突然です。去年このパンデミック
    が始まったばかりのころ、佐山さんは、この危機をスカイマークがどう乗り越えるか熱く語っておら
    れたばかりなのに、です。

    これ、竹中さんがお考えの「日本の大手航空2社の救済スキーム」に関連しているような気がしてなり
    ません。佐山さんが竹中さんの意を受けて、この救済スキームに大きな役割を果たすのではと、
    シュンゾー、気になっております。

    それって、良い救済スキームでは全然ないと思うのですけどね。「火中の栗を拾う」ことにならなけれ
    ばいいのですが。

    竹中さんが思うほどには、特に某一社の状況はよろしくはないんだと思います。飛行機買い過ぎ、人を
    雇い過ぎですからね。

    さぁ、どうなりますか。

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