日本の物価 世界の中では?

    こんにちは、シュンゾーです。

    今から20年前くらいまで、来日したことのない海外の方に、「日本のこと、何か知っていますか」
    と尋ねると、極めて高い確率で、「物価がとても高いんだろ?」という答えが返ってきました。

    これはもう、本当に驚くべき高い確率で、判で押したようにそういう答えでした。

    正確な記憶ではありませんが、20年前というと今よりは円高で、海外通貨(例えば米ドル)の価値
    は、日本円に換算すると非常に低くなってしまっていたのは事実です。

    要するに、海外通貨の価値は日本においては相対的に低くなってしまっていた、ということですね。

    ところが、です。現在の日本の状況、皆さんご存じでしょうか。

    欧米諸国との物価の比較では、日本は圧倒的に「物価が安い」国になっています。

    まずは、食べ物の価格です。今、ニューヨークではラーメンが大変な人気と聞きます。この値段は
    普通で20ドルを下回ることはあまりないそうです。2000円超えですね。

    スペインでは通貨はユーロですが、マドリードでお昼ご飯を外で食べようとすると、まず15ユーロ
    から20ユーロ以下では食べられないそうです。

    2000円から2500円以上ですね。シュンゾー、大変昔、スペインがまだ「ペセタ」という通貨を
    使っている頃のことですが、お昼ご飯で当時のレート換算で、1000円など、なかなか使えなかった、
    という記憶があります。とにかくスペインの食べ物は安かったという思い出です。

    皆さん、「ビッグマック指数」という言葉をご存じでしょうか。大抵の国にあるマクドナルド、そして
    そのマクドナルドのどのお店にもあるビッグマックがその国ではいくらか、という比較です。

    この比較により、おおよそのその国の物価の傾向が分かる、というものです。どなたが考えたわかり
    ませんが、考えた人は賢いな、とシュンゾーは思います。
    https://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html


    いわゆる「欧米諸国」に分類される国々で、ビッグマックが日本より安い国は見当たりませんね。

    コロナ禍に襲われる前の日本にインバウンド客が非常に多く訪問してくれていた頃、日本は「ワン
    コイン=500円で、世界一クオリティの高い食事ができる国」として有名だったそうです。

    この評価、喜んでいいのやら...ですよね。

    確かに、某サイゼリヤのランチは500円で大変満足なランチを食べられますし、その他、ファスト
    フード店は言うに及ばず、です。

    マクドナルドに限らず、世界を舞台にしているグローバル企業は、同じサービスでもその価格を日本
    の物価水準に合わせてくれている部分があります。

    今日の日本経済新聞に興味深い図表が載っていました。
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC25BQF0V20C21A5000000/

    日経記事には次のような記述もあります。

    これまでグローバル企業は「安いニッポン」を考慮した値付けが多かった。動画や配送料が無料になる米アマゾン・ドット・コムのプライム会員。年会費は米国が119ドル(約1万3千円)、英国が79ポンド(約1万2千円)に対し日本は4900円と4割程度だ。ネットフリックスの値上げは、グローバル標準の価格が各国の経済事情とはお構いなしに入り込んできたことを示す。

    日本におけるアマゾンプライムの年会費の安さに驚きますよね。

    要するに、日本は「失われた20年とも30年とも言われる年月を通じて、賃金が上がらない=物価
    が上がらない」という時代を過ごしているのです。

    シュンゾーはかつて日本経済が世界の中でブイブイ言わせて練り歩いていた時代を知っています。
    ですから、現在の姿を世界の中で比べると寂しいのは事実です。

    さぁ、ここからは、何と言いますか、「ものの考え方」というか「哲学」の問題です。

    この「日本の物価は世界レベルの比較ではとても安い」という状況、日本人の皆さん、困っている
    でしょうか。

    我々多くの日本人の日常生活は、日本という国の中で完結しているので、実は余り困ったことは起きて
    いないのではないかと思います。

    でも皆さんお気づきの通り、皆さんが海外に行ったときは、少々困りますね。お買い物とかはそうそう
    気楽にはできないかも知れません。

    ただし、賃金が上がらないことによって、皆さんが日常相当つらい思いをしている、というので
    あれば、それは見過ごすことはできません。

    シュンゾーは、大規模なアンケート等で、日本の労働者が現在得ている賃金に対する感じ方を網羅的
    に知っているわけではないので、この点についてはなんとも言えません。

    ただし、高い確率で言えるのは、「多くの日本人が、日本という国の中で生活を完結している以上、
    自分たちの賃金上昇への強い欲求は生まれにくい」、「即ち、物価も上がりにくい」という「循環」
    (敢えて、悪循環とは言いませんが)が起きているということです。

    これ、本当に難しいことです。世界のいわゆる先進国と呼ばれる国の中では、日本は現在、圧倒的に
    と言って良いレベルで、賃金も物価も安い国なのです。

    もしかすると、海外の方が冷静に日本のことを外から眺めると、「よく生活のレベルを高く維持して
    いるな」と思うのではないでしょうか。

    人間、誰しもお金をたくさん持っていて、邪魔と感じることはないはずです。

    しかし、今の日本は、現実的に「なかなか、物価も賃金も上がりにくい」という環境になっている
    ということだけは、指摘しておきたいと思います。

    ですので、シュンゾーは物価のことを考えるとしばらくは海外には行きたくないです。幸か不幸か、
    たった今は海外に行けるような状況ではありませんが。


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