こんにちは、シュンゾーです。
皆さん感覚的には認識されているようですが、介護を必要とされている方の数は年々増加の一途
です。
下に、2年前のものですが、要介護度別の人数を厚労省がまとめた表を掲載いたします。

全国で男女計、約650万人の方が要介護(要支援も含む)の認定を受けていらっしゃいます。
実は、シュンゾーの知り合いの方で、同居のお母さんの介護をされている方がいらっしゃいます。
その方のお母さんは、平日はデイケアサービスに通っているそうですが、日曜日はほとんど介護
ベッド上で過ごされているようです。
先日の日曜日、たまたまシュンゾーがその方のご自宅に訪問した際、介護ヘルパーさんが来訪され、
約30分のお仕事を見る機会がありました。
その日は、いつもは発生しないお仕事のようですが、介護ベッドのシーツ交換をする必要があった
らしく、シュンゾーは「まずはお母さんを、車いすに移乗してもらうんだろうなぁ」と思いました。
健常者のケースで言えば、シーツの交換は、当然ベッドの上に人がいる状態では行いませんよね。
だから、要介護の方の場合も当然、「一旦、車いすに移乗してもらって、ベッドを空ける」のだと
考えました。
シュンゾー、驚きました。ヘルパーの方は、お一人で、お母さんをベッドから降ろすことなく、
お母さんの身体を向こうへ、手前へ、いわば転がしながら、難なくシーツ交換(しかも下敷きの
シーツと表敷きの2枚)を行ってしまいました。
す、すごい。これぞプロの技です。
シュンゾーはそのヘルパーさんに思わず、「すごいですね」と声掛けをしてしまいましたが、その方
涼しい顔で、「よくある話です。マットレスの交換だってしますよ。」とお答えになりました。
もうね、すごすぎます。
多分、ヘルパーさんの世界では当たり前なんでしょうね。この投稿をお読みになっている方も、
ヘルパー業務をされている方、或いは、ご自身でご家族の介護をされている方を含めて、「え、そんな
ので驚くの?」と逆に驚いておられるかも知れません。
が、知らないということは恐ろしいのですが、シュンゾー、純粋に驚きました。
さて、お話は変わりますが、要介護認定の方々が増加の一途で、ヘルパーさん(介護人材と呼ぶそう
です)の数は大丈夫なのかな、という素朴な疑問が頭をもたげました。
どうやら、大丈夫じゃないみたいです。
長寿科学振興財団という団体のホームページからの引用をいたします。
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tyojyu-shakai-mondai/kaigojinzai-fusoku.html
平成28年(2016年)度の介護人材の需要人数は約190万人とされており、平成28年(2016年)度の介護職員数と比べると、約7万人の介護人材数が足りていないことがわかります。85歳以上の人口が増加する将来は、さらなる介護人材の需要が見込まれており、2020年度には約216万人、2025年度には約245万人の介護人材が必要となると推計されています。平成28年度の約190万人に加えて、2020年度には約26万人、2025年度には約55万人の介護人材の確保が必要であり、年間にすると約6万人の介護人材を確保する必要があるとされています。(下線はシュンゾー)
「年間約6万人」って、簡単に言いますけど、これ「新たに確保」しなきゃいけない数ですからね。
ここで単純な頭のシュンゾーは、「あ、介護ロボットは?」と思いつきました。
確かに、介護ロボットは、多くのメーカーが開発にしのぎを削っているようです。
非常に多くのジャンルがありますね。ここで、神奈川県のサイトに分かりやすいイラストが掲載されて
いますので、拝借して掲載いたします。
https://carerobot.kanafuku.jp/search/

これはおおよそのジャンル分けですので、まだまだ細分化すれば数限りない種類があるようです。
「介護ロボットポータルサイト」というものも存在し、大変細分化された機器類の開発状況がわか
ります。
http://robotcare.jp/jp/development/index.php
非常に興味深いですね。これだけ多くのメーカーが手掛けているということは、ビジネスとして
それだけ需要が見込めると、皆さんが判断している証拠です。
ちょっと見るだけでも、「え、そんなことまでロボットができるんですか?」という、ある意味、
「夢の実現」的なものもありますが、この表に載っている限りは、絵空事ではないのは間違いない
でしょう。
しかし、シュンゾー、ここで当たり前の感想を述べますが、これらのロボットがすべて開発、導入
されても、現在、人の手で提供されている介護サービスが、100%置き換えられることには決して
ならないと思います。
もしかすると、上に書いてある、「2025年度まで、毎年約6万人の新たな介護人材」という数字は
少なくて済むようになるかも知れません。
しかし、新たな介護人材が数千か、万の単位で、年々この業界に入ってきていただかなければなら
ないことには、変わりがありません。
業界では、待遇改善とか年齢の高い人(70代で「介護をする側」の方も相当数いらっしゃるそうです。)
の募集など、待ったなしだろうと思います。
もちろん、医療保険の場合と同様、国の介護保険の財源もきわめてひっ迫しているのも事実です。
医療保険に比べると、とかく介護保険の方は、人々の意識から離れてしまいがちですが、団塊の世代
の方がすべて75歳以上になる、2025年問題は介護保険にも医療保険と同様に存在します。
皆さん、身内に要介護の方がいらっしゃる方、そうでない方、色々でしょうが、介護問題についても
「介護人材不足」の点、「介護保険の財源」の点、両方について、時々考えを巡らしていただければと
思います。
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