ホール落語に行く

    皆さんこんにちは、シュンゾーです。

    最近は、映画、演劇、コンサート、スポーツ大会など、「人が集まる」系の行事を本当に開きにく
    くなっていますね。

    皆さんは、落語はお好きでしょうか?

    もしかすると落語のこと、食わず嫌いで「余り好きじゃないわ」とおっしゃる方もいらっしゃるかも
    知れません。

    しかし、考えてみますと、落語家さんというのは、座布団一枚で、どんな所でも話芸で人を惹きつける
    のですから、すごいことです。

    アメリカでもいわゆる「ピン」で人を笑わせるスタンダップという形態があるそうです。シュンゾーは
    このスタンダップのことを詳しく知りませんが、いわゆる「漫談」なのでは、と思っています。

    もちろん、たった一人で、決められた時間、恐らくは数十分間、しゃべりまくって観客を喜ばすのは
    並みの才能ではできないでしょう。

    ただ、日本の落語、特に古典落語は、様式美といいますか、「ストーリーは知っているんだけど、
    やはり笑ってしまう」というのが、面白いところです。

    男性落語家が、おかみさんを演じると、不思議なことに絶対に女性に見えてくるのです。

    「かみしもを付ける」と言うそうですが、落語家さんが、首を右や左に振りながら話し分けると本当
    に登場人物が2人いるように思えるから不思議です。

    聞き手の頭の中に、自然と「世界が構築される」のが落語の不思議なところではないでしょうか。

    そして、シュンゾー、僭越にも申し上げますが、落語家ほど、「上手い下手」がはっきりする職業も
    ないと思います。

    「じゃあ、どういう人が面白いんだよ?」と聞かれると困るのですが...

    「上手い人が面白いのです」としか答えようがありません。

    強いて言うと、「間の取り方」でしょうか。あと、所作。それからハッキリと話すこと。(これを口跡
    =こうせき、というそうです)口跡は、歌舞伎役者さんなんかでも言われますね。

    さらに大事なことは「言い間違いをしない」、要は「噛まない」こと、ですね。

    噛むとどうしてもテンポが崩れますし、しらけます。

    落語の世界では、面白い落語家さんのことを評して「フラがある」と言います。

    「え、フラって何?」と思われたそこのあなた、ハイ、シュンゾーも語源を知りません。

    ネットで色々検索してもこのフラの語源は出て来ません。出てくるのは、南の島のダンスのことばかり。

    定義は、まあまあはっきりしていて、「その芸人が生まれながらに持っている、なんとも言えぬ
    面白み」ということです。

    「言葉では説明できないこと」のようです。

    いらっしゃいますよね。高座に出て来るだけで、おかしさが溢れている方。

    フラがあって、かつ落語を演じる技量があるとこれは鬼に金棒です。絶対に面白い。

    皆さんは、落語家というと、大体笑点に出ている方々が頭に浮かぶと思います。

    でもですね、笑点に出ていない方々でも、非常に落語が上手い、面白い方が沢山いらっしゃいます。

    というか、ですね、余り大きな声じゃ言えませんが、笑点の大喜利メンバーの方の落語は、乱暴な
    言い方ですが、余り面白くありません。

    なぜか? 皆さん、だいたい話のマクラ(本題に入る前の、世間話、雑談的な部分)で、笑点の裏話を
    するんですよね。それが短ければいいのですが、中にはえんえんとする方もいる。

    そういう方に限って、技量が低い、と来ています。

    笑点メンバーの方々は、顔が売れていますから、地方の営業が引きも切らないそうです。

    ギャラもうなぎのぼりと聞いています。でもね、これがご本業の落語の技術とは正比例していない、
    ということは、皆さんも覚えておかれるとよいと思います。

    さて、「フラがある」落語家さんです。

    そうですね、シュンゾーの知識の範囲内ですが、現役の方では、瀧川鯉昇(たきがわりしょう)さん
    あたりでしょうか。

    この方、高座に出て来ると、何も言わずに、ヌメっと客席を見渡すんですよね。

    もう、それだけでクスクスです。

    そう、ずい分昔の人になってしまいましたが、先代の林家三平師匠なんかは、フラがある落語家の典型ですね。

    先代三平師匠は、息子さん二人も噺家になられていますが、うーん、見ていてツライ。

    一子相伝じゃないですが、お父さんから受け継いだ血というのを否定するものではありませんが、受け
    継げた人とそうじゃない人がいる、というのは面白いものですね。

    落語家は、親子でされている組み合わせ、大変多いですが、本当に色々です。「息子さん、やらなきゃ
    よかったのにね」という場合も結構あります。

    今シュンゾーが面白いなと思う落語家さんは、たまたまお父様が落語家という人は一人もいませんね。

    桃月庵白酒さん、三遊亭兼好さん、柳家三三さん、古今亭菊之丞さん、あたりでしょうか。

    いずれの皆さんも、口跡が良い、マクラが面白い、というのは共通していますね。

    あのですね、マクラは本当にバカになりません。

    恐らくは、マクラの上手な噺家さんは、ものすごく練りに練って、マクラを高座に掛けていると思います。

    桃月庵白酒さんなんか、ものすごく人の良さげな顔をして、強烈に毒のあるマクラを吐きますからね。

    先日シュンゾーは、上の方々の中で、兼好さんと菊之丞さんの二人会に行く機会がありました。
    もちろん、館内は感染対策に万全を尽くし、観客は半分くらいしか入れてませんでした。

    これは、噺家さんも興行元も大変です。定員半分だからと言って、料金を上げるわけにいきませんからね。


    それにしても、爆笑に次ぐ爆笑でしたね。

    落語というのは、演目は噺家さんが当日の観客の顔を見てから決めるそうですね。

    もちろん、そうではない場合もあるのでしょうが、大体終演後に、出口前に上記の写真のような掲示が
    出て、皆さん携帯でこれを撮る、というのがお約束です。

    落語は基本的に滑稽な噺が多いと思いますが、中には、怪談もの、人情ものというジャンルもあるようです。

    でも、シュンゾーは、何と言っても滑稽ものが好きですね。

    この落語会に誘ってくれたのは、シュンゾーの長年の友人です。この方、ご自身も素人ながら、落語を
    されるのです。

    そして、この時聞いてびっくりしました。ご自身で話の内容を把握しているのが150席(演目)もあるそうです。

    「150って、素人さんとしては、すごいんじゃないの?」と聞きましたら、「多分プロの人でも多い方
    だと思う」と。失礼しました!

    ただ、この方ご自身もそうですが、プロの方も高座に掛ける際は、必ず稽古を付けてもらってから掛け
    るそうですね。

    落語の稽古というのは、必ず口伝(口から口へ。座学とかではなく)だそうです。だから、プロの方
    でも、「これは」という噺、久しぶりに掛ける噺の際は、どなたか上手な師匠の元に稽古を付けてもらい
    に行くそうです。

    面白いことに落語界の流儀で、「稽古を付けてください」と言われたら、師匠方は、断ったらいけないそうです。

    上の演目をご覧になって、落語に詳しい方は別でしょうけど、シュンゾーは前半の「町内の若い衆」と
    いうのは初めて聞きました。「三枚起請」というのも、うっすらとは、という程度でした。

    「だくだく」と「素人鰻」はそれぞれ何度かは聞いたことがありますが、ストーリーは記憶に残って
    いませんでした。

    このように、独演会とか二人会的ないわゆるホール落語では、各噺家さんも、「日頃あまり掛からない
    演目」をわざわざ稽古したうえで、掛けることが多いようです。

    恐らくは「しょっちゅうやってる」演目ではないでしょうに、お二人とも、全然噛むことなく、客席を
    沸かせておられました。

    本当に素晴らしいです。

    シュンゾーもできることなら、落語を演じたいと思うのですが、実は絶対に不可能だと思っております。

    噺家さんって、何十分でも正座していて問題ないですよね。そこですそこです、問題は。シュンゾー
    は、ものの1分でアウトですから。

    本当に正座さえできればなぁ、と思う、今日この頃であります。








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